新社会人の為のビジネスマナー通信のご利用方法

「お客様を訪問するのだけれど・・・」「書類の作成を任されたのだけど・・・」など、ビジネスでは様々なシーンに出会います。ビジネスにおいては、まずビジネスマナーの基本を身につけることによって、そのような場面を無事クリアしていく事ができるのです。「新社会人の為のビジネスマナー通信」で、基礎を学んで社会人としての準備をしては如何でしょう?

武田「成果主義」の成功法則―わかりやすい人事が会社を変える

武田「成果主義」の成功法則―わかりやすい人事が会社を変える
柳下 公一
武田「成果主義」の成功法則―わかりやすい人事が会社を変える
定価: ¥ 800
販売価格: ¥ 800
人気ランキング: 24,310位
おすすめ度:
発売日: 2005-02
発売元: 日本経済新聞社
発送可能時期: 通常24時間以内に発送


自画自賛・・・ですか?
武田薬品における成果主義、人事評価システムが克明に記された本であり、内容の是非は別として特に同社従業員に購読を勧めたい書籍である。
ここからは個人的な感想になるが
「成功」と創始者自らが明言するのはいかがなものか。
現在でも武田の人事評価システムは改良に改良を重ねている試行錯誤の段階ではないのか?
「成功」という答が出ているのであれば、毎年のように変更を行う必要はないのではないか?
「成功」とはあくまで経営陣が、著者が出した結論であり、末端従業員の声が全く聞こえてこないのが残念である。
また武田は「作業の平準化・標準化」を進めているとも聞くが、これで評価に値する成果が生み出せるのであろうか?
購読した従業員の感想を聞きたいところである。

人事担当のヒューマンな思い入れ
成果主義の議論が賑やかであるが本書で扱われている武田薬品工業は2月に日経が発表した「第17回日経企業イメージ調査」で4位となっており、記事には同社長谷川社長の「成果主義などが評価されたものであろう」とのコメントもあった。因みに1位のトヨタ自動車では自社のウエブサイトで労働条件への成果の反映を人事労務についての基本原則と表明している。これから見る限り武田では成果主義が企業のDNAとして根付き、ビジネスモデルとして世界的に認知されているトヨタでも成果を重視していることがわかる。
そこで文庫本になった本書をあらためて読んでみると米国駐在から帰国し、武田の企業風土に危機感を感じていた武田国男社長(当時)から成果主義の導入を命ぜられた人事担当役員の著者がある時は社長との前向きな葛藤や、ある時は現場に成果主義を理解させるための人事担当としてのヒューマンな思い入れが成果主義の説明と共に語られている。残念ながらコンピテンシー(行動特性)の明確化が重要といいながらその部分はノウハウとして隠されてしまっているが、およそ人事に従事している方々には一読して頂きたいと思う一書である。

本当に成功しているのだろうか
成果主義という理念は見事だが、評価の透明性、評価する人の資質など問題点は多い。それらを改善して定着させていった経緯は見事。
特に透明性の確保に関しては、トップ自らが身辺を綺麗にして実行しているので、改革が進んだのだと思う。
この種の改革の評価は短期間でできるものではないが、本のタイトルは「成功」と結論づけている。城繁幸の「内側から見た富士通 「成果主義」の崩壊」、高橋伸夫の「虚妄の成果主義 日本型年功制復活のススメ」などを読んだ人間からすると、人事担当者の身贔屓な自慢のようにも受け取れる。
本当に成功しているのかどうか。それが疑問である。