新社会人の為のビジネスマナー通信のご利用方法

「お客様を訪問するのだけれど・・・」「書類の作成を任されたのだけど・・・」など、ビジネスでは様々なシーンに出会います。ビジネスにおいては、まずビジネスマナーの基本を身につけることによって、そのような場面を無事クリアしていく事ができるのです。「新社会人の為のビジネスマナー通信」で、基礎を学んで社会人としての準備をしては如何でしょう?

初対面の教科書―おちまさとプロデュース

初対面の教科書―おちまさとプロデュース

初対面の教科書―おちまさとプロデュース
定価: ¥ 1,470
販売価格: ¥ 1,470
人気ランキング: 6,661位
おすすめ度:
発売日: 2005-05
発売元: 日本放送出版協会
発送可能時期: 通常4~6週間以内に発送


さすが企画のプロ、しかし・・・
 本書は企画のプロ中のプロおちまさと氏の初対面においてのアプローチの仕方であるが、企画的にはナイスだが・・・そこまで初対面にこだわることがないようにも思う。
 相変わらず見やすく飽きのこないものであると感心するばかりであるが・・・

おふざけの中にも、ちょっとだけ為になる内容が光る
 本書は、「はじめまして」が苦手な人に初対面力を鍛える方法を教える本、ということですが、これは、どうも単純なノウハウ本ではなさそうです。「初対面」というテーマと「教科書」という形態の、あまり相性が良くなさそうな組み合わせを仕掛け、むりやり成立させて遊んでしまおう、という魂胆がミエミエで、そういう目で眺めると、けっこう笑えます。
 まず、本を開いたとき、両側に3cm程度の空白があり、ところどころ本文に出てくる言葉の注記(それも、ちょっと人を食ったような内容)が書かれています。また、なぜか、本文の横に小さく「-」(ハイフン)が書いてあり、5行おきに「05」「10」「15」と数字が書いてあります。「教科書」ですから「何行目」というのは重要なんでしょうね。きっと。
 きわめつきは、一見ふつうのイラストなのに、じーっと見ているとクスクスっとしてしまう挿絵です。著者は電気製品の取扱い説明書でこの不思議なイラストの作者「白根ゆたんぽさん」を発見し、本書の挿絵をお願いしたそうです。“教科書”の雰囲気を踏まえた上で、著者の意図通りの奥深いユーモアも醸し出しています。
 もちろん、「初対面のノウハウを学ぶ」という正しい意図を持った読者を裏切るようなことはありません。初対面にアガルのは当たり前だから安心せよ、きちんと準備をせよ、聞き上手になれ等、丁寧に指導してくれます。
 私が納得したのは、「相手をリスペクトする」というのが、初対面に限らず、すべての人間関係の基本ではないか、ということ。リスペクトというのは、尊敬の念だけでなく、自分から相手に向かう「意識の流れ」すべてのことを指します。
 おふざけの中にも、ちょっとだけ為になる内容が書いてある。なんだか、ふた昔前に流行ったホイチョイプロダクションの本のような(ちと古いか?)、不思議な味わいがある本でした。

おち氏の企画物と見るも良し、斬新な自己啓発書と見るも良し。
企画の神様・おちまさと(ネット系広告代理店のブログサイトで私の大学の先輩につまらないブログを書かせてダメ出ししている人)の書き下ろし第三弾。今回は、「初対面をうまく乗り切る作法」の手ほどき。
これまでの単行本(『企画の教科書』『企画火山』)と同様に、おち氏独特の冗長な言い回しで書きつづられており、ビジネス書として見ると好き嫌いがわかれると思う。即戦力になる技術を必要最小限の表現で書いた性格のものではないからだ。逆に言えば、平凡なビジネス書としてではなく読み物として、あるいはおち氏の企画物の一つとして楽しむことができる。
とはいえ、今までありそうでなかった「初対面」をテーマに、ヒントを与えてくれる本だと思う。おち氏による初対面成功の秘訣を一言で表すと「相手に対するリスペクト」という一見当たり前のことだが、その当たり前を当たり前にできるようになるための手順を丁寧に解説してくれている。
いままで対人関係に関する本は、R.チャイルディーニ『影響力の武器』やD.リーバーマン『相手を思いのままに「心理操作」する』といったようなテクニック論に走るものと、アサーティブネス論などの精神論に走るものとに分かれていた。しかしおち氏の説く作法は、まず行動を変えるところから始め、自分の「普段の状態」に行き着くという独特なものである。これは「行動を変えれば結果が変わり、気持ちも変わる」というアラン『人生論集』に共通するところがある。自己啓発書としても、この本は珍しい部類にある本だと思う。